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榊原 陽インタビュー4~ことばの壁のない交流を

★研究所内にトラカレというのがあるそうですが



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正式には「トランスナショナル カレッジ オブ レックス」
の略称です。
ヒッポファミリークラブの大学とでも言うべきものです。
11年前にもっとことばについて研究する場を作ろうという
目的で生まれました。言い換えれば「ことばと人間を自然科学する」場です。


★入学条件が変わっているとか

ええ、W・ハイゼンベルク(量子力学の創始者の1人、ノーベル物理学賞受賞者)
の「部分と全体」を読んでくることになっています。
量子力学というのは、本来物質をどう説明すべきかの理論ですが、ことばと
人間についてもそれを自然科学として多方面から研究していくうえでも、多くの
示唆に富んでいます。
例えば、物理や数学に使われる数式も、実は人間が見つけた
「自然の現象を説明することば」だったということも分かります。


★ここの学生たちが専門書を出して反響を呼んでいるそうですが

講義を聞いていて、面白そうなテーマが出てくると、学生たちが自主的に
「フィールドワーク」のグループを作ります。そのひとつのグループが
中心になって、「フーリエの冒険」(1988年)を、続いて「量子力学の冒険」
(91年)を出版しました。理科系の専門書としては異例の売れ行きで、両方で
約10万部にもなりました。「フーリエの冒険」は英訳本が今年2月に
アメリカで出版され、「量子力学の冒険」の英訳本も秋には出版されます。


★歴史書も出されたのですね

はい、「記紀・万葉フィールド」のメンバーが中心になって書いたものですが、
これは韓国語の導入がきっかけでした。古事記や万葉集なだ古典を
研究していくと、今まで分からなかったことが、韓国語をヒントに理解
できるものが無数に出てきました。それが「人麻呂の暗号」「額田王の
暗号」「枕詞千年の謎」(いずれも新潮社)につながったのです。
「人麻呂の暗号」は約50万部も売れ、ベストセラーになりました。


★「語学教室」がこんなに幅広い活動に進んだのは驚きです

象牙の塔に入らないで、実践を通じてことばを探求してきたことが
ラッキーだったと思います。これからも世界中に姉妹グループを
つくり、その国の人たちと、同じ人間としてことばの壁のない
心からの交流ができたらと思っています。すべての言語は同じ
人間のことばなのですから。
(おわり)
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by smile-sapporo | 2009-06-22 08:36 | ことば